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魅力的なジムコンセプト作りで集客力アップ!具体的な手順を紹介2024-05-07


スポーツジムの経営を成功させるためには、施設やプログラムの品質も大切ですが、魅力的なコンセプトの構築が欠かせません。

顧客はジムに通って満足するのではなく、そこで提供される体験に価値を求めています。コンセプトが明確ではないジムは、顧客が感じられる魅力やメリットも曖昧になってしまうでしょう。

当記事では、ジムのコンセプト作りの必要性や具体的な手順、実際の成功事例から得られるコンセプト作りのヒントを中心に解説します。ぜひ参考にしてください。

ジムのコンセプト作りの必要性とは?

スポーツジムを継続的に運営するにあたり、ジムのコンセプト作りは非常に重要です。日本全国のフィットネス施設数は10,000店舗を超えており、総合型・小規模型・24時間型・ヨガ型・その他など、幅広く分類されます。

近年ますますフィットネス業界では競争が激しくなっていることから、顧客からの注目を惹き付けるためにも、独自のコンセプトを持つことは必須となるでしょう。

そして特定のターゲットとなる顧客層に焦点を当てることで、効果的なマーケティングを行うことができます。より少額の費用でエンゲージメント率の高い広告手法を積極的に取り入れるなど、課題となる集客の面でも効果的な訴求が可能です。

ジムのコンセプトが明確であれば、独自のブランドイメージを築き上げられます。顧客の信頼度が高まれば、リピート率は維持向上し、安定した売上の確保にも寄与します。商品販売においても、親和性の高い商品を選定できることで、大量の仕入れから販売まで実現する見込みが立つでしょう。

ジムのコンセプト作りの具体的な手順について


ジムのコンセプト作りを行ううえで、どのような手順が適切なのか具体的に紹介します。

1. 市場調査と競合分析を行う
2. ターゲット顧客層の選定
3. ジムのコンセプトを決定する
4. ジムのコンセプトの実現

市場調査と競合分析を行う

市場調査と競合分析は、ジムのコンセプト作りにおいて最初に行うべきステップです。ジム経営を検討している地域の人口統計やライフスタイルの傾向を調査します。具体的には以下の通りです。

● その地域の年齢層・性別・世帯構成・人口の増減など
● 地域住民のフィットネスへの関心度合い
● 競合となるジムの施設数や顧客数
● 競合ジムの種類・立地・設備の質・料金設定・口コミなど

競合分析では、同じ地域に展開する他のジムを分析します。詳細は以下の通りです。

● 競合ジムの位置や立地の条件(都心部・住宅地・駅周辺か否かなど)
● 競合ジムのターゲット顧客層の想定(年齢層・性別・収入・興味関心など)
● 競合ジムが提供するコンセプト・プログラム・サービス(ウェイト・ヨガ・ピラティスなど)
● 競合ジムの料金体系(入会金・月額料金・その他会費)
● 競合ジムの広告手法(オフライン・Web広告など)
● 競合ジムの顧客満足度(ネット上の口コミ・SNSでのコメントなど)

上記を参考に、競合となるジムとの差別化のポイントや改善点を見出すことができます。

ターゲット顧客層の選定

次にターゲットとなる顧客を選定します。どのような人々がジムを利用したいと考えているか、明確にしましょう。性別・年齢層・居住地・職業・収入状況・趣味・フィットネスへの関心などが設定項目となります。具体例は以下の通りです。

・性別:女性
・年齢層:30代前半
・居住地:首都圏在住
・職業:中小企業(従業員200人前後)の都内のIT企業にて経理事務職、月末月初は残業が定期的に発生
・収入:年収420万円
・趣味:海外ドラマ・食べ歩き・友達とお出かけ・旅行
・フィットネスへの関心:最近運動不足を感じていて、心身ともにリフレッシュしたい

一例として上記のようなターゲット層を踏まえると、ヨガやピラティスのジムを開業するというコンセプトを検討する選択肢が生まれます。

ジムのコンセプトを決定する

市場調査・競合分析・ターゲット顧客層の選定を行った後は、ジムのコンセプトを決定します。コンセプトとは、ジムが提供するサービス・プログラム・雰囲気・ブランディングなどを総合的に包括したもので、顧客に対してどのような価値を提供できるかを端的に表したものです。

一例として「都心で忙しく働く女性をターゲットに、ヨガやピラティスなどのリラックスできるプログラムを提供。運動不足解消だけでなく、ストレス解消や新しい趣味の動機付けのニーズにも応える」などが挙げられます。

コンセプトの実現

コンセプトを決定したら、実現に向けて具体的にアクションプランを立てていきます。ジムの施設のデザインや内装、プログラムメニューの開発・従業員へのトレーニングなど、全ての要素がコンセプトに沿った形であることを意識しましょう。

例えば、ヨガスタジオの内装は落ち着いた色調の木材を使用し、都心の喧騒から離れた非日常感で心身ともにリラックスしてもらうことをテーマに設定。従業員は専門知識を提供すると同時にホスピタリティ溢れる接客で、定期的に通うことが負担にならないような接客を心がける、などが挙げられます。

ジムのコンセプト作りは、一連の流れを理解し、実行に移していくことが何よりも大切です。初期段階から成功を収めるとは限らないため、仮説立ては綿密に行いながらも、適宜修正を行う柔軟性も問われます。

実際の成功事例から得られるコンセプト作りのヒント

ジムのコンセプト作りのヒントを得るために、実際の成功事例をいくつかご紹介します。

● 美脚専門のパーソナルジム
● 中高年専門のパーソナルトレーニングジム
● トランポリンフィットネス

美脚専門のパーソナルジム

パーソナルジムは近年注目を集めており、非常に人気があります。パーソナルジムで差別化を図る具体例として、身体の部位に特化したコンセプトの成功事例を紹介します。

「独自の美脚メソッド×女性専門」のコンセプトとして、下半身太りの根本の原因にアプローチを行い、運動が苦手な人でも安心して通えるパーソナルジムです。

1日5名限定の完全予約制を採用するなど、他のお客さんとの入れ替わりで気を遣う必要がないのも通いやすい点です。また入会金を0円に設定することで「気軽に始めてみよう」と思わせてくれます。

公式HPはポップで馴染みやすいデザインで統一することで、運動が苦手な女性でも興味を持ちやすいです。写真付きで会員様の実績を公開することで「自分でも変われるんだ!」という意欲を高めることにつながるでしょう。

中高年専門のパーソナルトレーニングジム

パーソナルジムの中でも、中高年専門と年齢層に焦点を絞ったコンセプトも有力です。日本は高齢化社会を迎えると同時に、フィットネスに関する悩みを抱える中高年世代が多い状況です。

筋力トレーニングをメインに、栄養や休養などの生活環境のアドバイスなど、利用者の健康を全面からサポートする取り組みを行っています。

公式HPにも「中高年専門パーソナルジムとして運営する理由」を丁寧に記載することで、ジムに通ったことがない人でも、プログラムの提供内容や方針が理解できるようになっています。

またテレビ番組・雑誌・新聞など、積極的にメディア展開を行っている点も参考になる点です。ターゲット層となる中高年層は権威性を重視する傾向があるため、親和性の高い媒体で広告宣伝を行っていることは理に適った方法だといえます。

トランポリンフィットネス

マシンを活用したトレーニングジム以外にも、プログラムの提供をメインとしたコンセプトを打ち出すことで、運営の幅を広げることができるでしょう。今回ご紹介する成功事例は、トランポリンを活用したプログラムを提供するフィットネススタジオです。

音楽を楽しみながら徐々にトランポリンに慣れることができるカリキュラムが組まれているため、興味本位で始めた人でも継続できるような工夫が施されています。

「筋肉をつけたいけど、ジムで器具を使ってトレーニングをするのは、堅苦しい雰囲気があって抵抗感がある」と考えている人が多いのが実情です。上記のような層に向けたアプローチは、コンセプトの一例として参考になるでしょう。

データを分析して最適な集客戦略を見つける


スポーツジムのコンセプト作りや経営戦略を練るうえで、データ分析を踏まえて最適な集客戦略を行うことも非常に重要です。直感的なアイデアだけでは持続性や再現性が伴わないため、実現に向けたデータ収集・分析を行わなければなりません。

例えばターゲットとなる顧客層を選定した後に、顧客ニーズに対応したトレーニングプログラムを作り上げる必要があります。ジムの特色を明確にするためにも、根拠の伴うデータを活用することが求められます。

例えば顧客の利用頻度や利用時間帯を把握することで、プログラムを提供する時間帯を適切に設定することができます。30代の男性会社員がターゲット層であれば、平日の夜が利用時間帯として多くを占めることは容易に想像がつきます。

さらに実際にデータ収集を行うことで、休日の午前中も利用時間帯として頻度が高いと判明するかもしれません。データ分析の結果、プログラムの内容を平日夜と休日午前で組み替えるなど、根拠に基づいた施策を打てるようになります。

ジムコンセプト作りのまとめと今後の展望

ジムのコンセプト作りは、ジム経営を成功させるために非常に重要です。手順通りに組み立てていくことで、適切なコンセプトを構築できます。直感的なアイデアだけでなく、根拠に基づいたデータ収集・分析も合わせて行いましょう。

ただしジムのコンセプト作りは知見やノウハウやセンスが問われるため、必ずしも優れたコンセプトが完成するとは限りません。またコンセプト作りが巧みだったとしても、実務上の課題によって、経営が順調にいかないケースも十分に考えられます。

株式会社アースカラーでは、25年に及ぶ業界内での経験と、数多くのスポーツクラブ様とのお取引で積み重ねた信頼と実績に基づく情報をご提供いたします。集客のための最適なプログラムを経験豊富な専門家と協力して作り上げることも可能です。

詳しくは無料相談を受け付けていますので、お問い合わせよりご相談をお待ちしています。