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ジムの退会率を下げる!継続率の高いジムの特徴と3つの重要指標を解説2024-05-31
スポーツジムの退会率低下や継続率向上は、多くのジム経営者にとって重要な課題です。
上記の課題を解決するためにも、ジム経営者は会員の満足度を高めるさまざまな施策を行う必要があります。
本記事では、継続率の高いジムの特徴と具体的な改善策、ジムの継続率を高めるために活用できる3つの指標 について詳しく解説します。会員の満足度を向上させて、ジムの継続率を上げるためのヒントを探りましょう。
日本のジム継続率の現状・退会率に関するデータ
日本フィットネス産業協会によると、日本のジムの1ヶ月あたりの平均退会率は4~5%で、年間でほぼ半数の会員が入れ替わるという調査結果が出ています。
ジムを退会する背景には「忙しくて時間が取れない」、「筋トレの成果が感じられない」、「トレーニングが単調で飽きてしまった」
などの理由が挙げられます。
ジム通いを継続することは決して簡単ではなく、退会者が出てしまうことは、あらゆるジムにとっての課題です。ジムの継続率や退会率を意識した取り組みを行うことが、会員一人ひとりの満足度向上につながります。
継続率の高いジムの3つの特徴とは
継続率の高いジムの3つの特徴をご紹介します。
- ・一人ひとりに合わせたトレーニングプログラムの設定
- ・充実したサポート体制
- ・コミュニティによる一体感の演出
一人ひとりに合わせたトレーニングプログラムの設定
継続率の高いジムでは、会員一人ひとりのニーズや目標に合わせたトレーニングプログラムを提供しています。
初回カウンセリング時に、専門のトレーナーが会員の体力レベルや健康状態をチェックして、それに基づいて個別のトレーニングメニューを作成します。体組成計の活用や、生活習慣のヒアリングなども効果的です。会員に向けてプログラムを作成した後は、トレーニングの進捗に応じて定期的にプログラムの見直しを行い、常に最適なトレーニング内容を提案します。
例えば、ダイエットを目指す人には有酸素運動と筋力トレーニングをバランスよく組み合わせたメニューを提案できるでしょう、筋肉を増やしたい人には高強度の筋トレを中心としたプログラムを提供できます。
一人ひとりに合わせたプログラムを組んであげることで、会員は自分に合った運動を継続しやすくなり、モチベーションを高く保つことができます。
充実したサポート体制
継続率の高いジムの特徴として、充実したサポート体制が挙げられます。トレーニングだけでなく、栄養指導やモチベーションアップの声掛けなど、総合的なサポートが含まれます。
例えば、ある大手ジムでは、会員専用のアプリを導入しており、このアプリを通じて栄養士やメンタルトレーナーといつでも相談できる体制を整えています。また、定期的なカウンセリングの機会を設けて、会員の進捗状況を確認し、必要に応じてトレーニングプログラムを見直すことも行っています。
さらにジム内にリラクゼーションスペースやストレッチゾーンを設けて、会員がリラックスできる環境を整えています。継続率を高めるためのサポート体制を敷くことで、会員は自分のペースで無理なくトレーニングを続けることができ、ジムを継続する意欲が高まります。
コミュニティによる一体感の演出
継続率の高いジムでは、会員同士の交流を促進するためのコミュニティ形成を重要視されています。
例えば、定期的に開催されるグループトレーニングやイベントによって、会員が新たな人々と出会う機会が生まれます。週末にはヨガのワークショップを開くなど、無理なく楽しみながら参加できる機会を提供することが有効です。
またジム内での交流を深めるためのスペースや仕掛けも大切です。一例としてトレーニング後にリラックスできるラウンジエリアなど、会員同士が自然にコミュニケーションを取れる空間を確保します。会員はトレーニングだけでなく、ジムで過ごす時間全体を楽しむことができるようになります。
単に体力向上のための日課ではなく、仲間と一緒に過ごす楽しさを感じることができ、ジムに行くことが楽しみとなるでしょう。結果として、ジムの退会率の低下につながります。
退会率が高いジムの3つの共通点とは
退会率が高いジムの共通点と改善策を紹介します。
- ・会員のモチベーションを維持できていない
- ・コミュニティの形成が不十分
- ・設備や環境に不備がある
会員のモチベーションを維持できていない
退会率が高いジムの共通点として、会員のモチベーション維持が不十分であることが挙げられます。
多くの会員は目標を持ってジムに通い始めますが、目標達成に向けたサポートが不足していると、途中でやる気を失ってしまいます。
例えばトレーニングプログラムの組み方が分からず、効果を実感できないままモチベーションが下がってしまったり、定期的なカウンセリングやフィードバックがないために手応えを掴めなかったりする問題があります。
改善案として、個々の会員に合ったトレーニング計画を提供することが重要です。
定期的に目標を設定し、達成状況を評価することで、会員は自分の成長を実感できます。またトレーナーやスタッフが積極的に声をかけてサポートすることで、会員のモチベーションを高めることができます。
コミュニティの形成が不十分
コミュニティの形成が不十分なジムでは、会員同士のつながりが薄く、退会率が高まる傾向にあります。
ジムを単なる運動の場として提供するのではなく、会員が楽しみながら成長につなげられる環境を提供することが重要です。
グループレッスンやイベントの開催を通じて、会員同士の交流を促し、コミュニティ感を醸成することが有効です。LINEのようなメッセージアプリを活用して日程をリマインドしたり、友達紹介キャンペーンによってコミュニティの広がりを促したりするのもよいでしょう。
上記のような施策によって、ジムは単なる運動施設ではなく、メンバー同士がつながり合える場として機能し、退会率の低下につながります。
設備や環境に不備がある
ジムの設備や環境面に不備がある場合、会員の満足度を大きく損ないます。
特に、人気の高いマシン数の不足や、シャワールームが清掃されていないなどの問題があると、会員は他のジムに移ってしまいます。
改善策として、設備の定期的な点検とメンテナンスを行い、清潔な環境を維持することを心がけましょう。また新しい機器の導入や、施設全体のリニューアルを検討することも、会員満足度を高める効果があります。
エアコンや照明の快適性にも配慮して、居心地が良い環境を整えることも大切です。
自然と足を運びたくなるような空間を構築することで、ジム通いに対する抵抗感を小さくすることができます。
時々、施設にクレームを言ってくる会員の方もいます。
そのような方は、その施設を今後も利用したいと考えているからこそ、改善を期待して意見を伝えてくれているのです。
ジム経営においては、会員が直接言わない不満や要望を聞き取ることが大切です。こうした声を見逃すと、知らないうちに会員が他のジムに移ってしまう可能性が高まります。会員の意見を大切にし、より良い施設づくりを心掛けましょう。
ジム会員の継続を促すために知っておきたい3つの指標
ジム会員の継続を促すために知っておきたい3つの指標についてご紹介します。
- チャーンレート(解約率)について理解する
- NPS(ネットプロモータースコア)による顧客満足度の測定と改善を行う
- 顧客生涯価値(CLV)の最適化による長期的な関係構築を見据える
チャーンレート(解約率)について理解する
チャーンレートは、一定期間に商品・サービスの利用を停止した顧客の割合を指します。解約率とも言い換えられます。
解約率は「一定期間中にジムを退会した顧客数÷当初の顧客数」の計算式で求められます。例えば、100人の会員のうち10人が退会した場合、解約率は10%となります。
あるフィットネスクラブでは、設備の老朽化やスタッフの対応が不十分だったため、会員の退会が相次ぎ、解約率が上昇しました。クラブ側は設備の更新やスタッフの再教育を実施することで、解約率となるチャーンレートを改善しました。
定期的に解約率の増減とその理由を分析することで、会員のニーズに対応したサービス提供を行うことにつながります。
NPS(ネットプロモータースコア)による顧客満足度の測定と改善
NPSとは、顧客のロイヤリティ(企業やサービスに対する愛着・信頼の度合い)を数値化したものです。すなわち、友人や家族などに商品やサービス、あるいは企業そのものをおすすめしたいと思う度合い(推奨度)をスコア付けしたものです。
ジム経営のNPS(推奨度)であれば「あなたが顧客なら、どの程度ジムを友人や家族に推薦したいか」を測定する指標となります。
具体的な方法として「Q.あなたは当ジムを友人や知人に、どの程度勧めたいと思いますか?」などアンケートを行います。0~6点を付けた人を「批判者」、7~8点を付けた人を「中立者」、9~10点を付けた人を「推奨者」と分類します。
全体のアンケート結果を収集し、「推奨者の割合(%)」から「批判者の割合(%)」を差し引いた数値が、NPS(推奨度)となります。
NPS(推奨度)を上昇させるには、
高スコアを付けた項目は強化する戦略を取りながら、不満の多い項目については、至急見直しを行う必要があるでしょう。
漠然とし
たジムの強みや弱みを、NPS(推奨度)を通して明確に数値化することができます。
顧客生涯価値(CLV)の最適化による長期的な関係構築
顧客生涯価値(CLV:Customer Lifetime Value)とは、特定の顧客が企業との関係を維持することでもたらされる収益の合計のことです。すなわち、顧客一人が企業にどれだけの価値を提供するかを測る指標です。
顧客生涯価値(CLV)を最大化させることで、同じ顧客から多くの収益を得ることができます。
新規で顧客を獲得するよりも、既存顧客を維持しながらリピート率を向上させるほうが、費用対効果に優れているといえます。
一例として、会員の顧客生涯価値(CLV)を計算し、利用回数が多い会員を特定します。仮にパーソナルトレーニングを受ける会員が高額なCLVを持っていると判明した場合、会員に向けて長期契約プランを提案するとよいでしょう。
会員はコストパフォーマンス良くレッスンを受けつつ、ジム側も安定した収益を得られます。さらに食事指導などの追加サービスを提供することで、会員の満足度を高めながら、ジム側も持続的な収益獲得につなげられます。
3つの指標まとめ
上記の3つの指標を把握し分析することで、どこに問題があるかが可視化され、改善に向けた施策のヒントになるでしょう。
数値の分析を用いて現状を把握し、ジム会員の継続率増加と解約率低下につなげていきましょう。
まとめ
本記事では、継続率の高いジムの特徴と具体的な改善策についてご紹介しました。
株式会社アースカラーでは、ジム会員の継続率向上や退会率減少の施策など、具体的にご提案を行うことが可能です。
フィットネスクラブの新規事業開発において、戦略立案から業務運営、IT、人材に至るまでの豊富な経験とネットワークを活かし、ご相談者様を総合的にサポートします。
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